皆、初めての婚約、結納、結婚式にハネムーンと、ゴールインまでに訪れる二人のセレモニーは目白押しです。特に花嫁にとっては体力勝負。エステにも通いながら、新居や家具、生活雑貨までも一つ一つ選ばなくてはなりません。他にも、衣装合わせや披露宴の打ち合わせ、仲人さんや職場の上司への挨拶など、まさしく猫の手を借りたいほどの忙しさなのです。
中でも、特別な想いに胸の高鳴るのが、結婚式場選びではないでしょうか。そんな花嫁さんのために、見落としがちなポイントをいくつか紹介しておきましょう。
●時間とサービスに余裕があるか
ブライダル産業は今、年々縮小の一途をたどっています。過剰なサービス合戦の裏側で、どの施設も利益の確保が一番の課題となっています。春と秋の大安吉日には目いっぱいの予約を取って、必要最低限のスタッフで披露宴会場を何回転もさせていくのです。当然のことながら、彼らのサービスや判断には余裕がありません。出席者の挨拶や余興が長引いても、後半の予定を割愛しなくて良いかどうか、キメ細かなサービスのできる人員体制であるかも含めて予約前に確かめてみて下さい。
●司会者との相性
心に残る披露宴にするためには、司会者の“資質”がかなりの重要なウエイトを占めてきます。二人がどんな披露宴にしたいのかを理解して、その意を十分に演出してくれる司会者でなければなりません。式場が外注する司会者によっては、ご祝儀次第で手を抜いたり、やたらと下ネタで笑いを取ろうとする人物も少なくはないのです。大切な二人の門出を台無しにされないよう、予約を決める前に司会者とも面談しておくことがおススメです。
●お色直しの回数と中座の時間
お色直しの回数が多いと、披露宴の会場から離れる時間が多くなってしまいます。式場側は、カクテルドレスなどの数を増やして、レンタル料を積み上げたいので注意が必要です。もちろん、参加者の挨拶や余興を後からビデオで見ることはできます。しかし、披露宴の大半が新郎新婦不在で良いかどうかは、大いに疑問と言わざるを得ないでしょう。
※貸衣装は利幅が大きいために、式場紹介サービスの多くが貸衣装店の経営です。
●高齢者や障害者への配慮があるか
施設内がバリアフリーであることは最低条件です。多目的トイレなど、車椅子で利用できるかどうかも押さえておかなければなりません。さらに言えば、披露宴でお出しする料理も、高齢者の口に合うものに換えられるか。障害者がストレスなく食べられる工夫がなされているか。ベジタリアンやアレルギー（アトピー食）に対応したメニューが用意されているかどうかも、予約前に必ず確かめておきましょう。華美な演出に気を取られるあまり、出席者への配慮が欠けてしまうことが意外に多いのです。
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